悪性リンパ腫戦記その3~黒幕の正体

悪性リンパ腫戦記 その3~黒幕の正体

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2007年1月

紹介状を持ってその病院へ行った。

愛知がんセンター

名古屋の千種区にある大病院で、その名の通りがんに特化した病院である。

こうなると自分はがん患者になったみたいだが、まだ告知を受けたわけではない。

ちょっと複雑な気持ちではある。

紹介状を受付に渡して手続きをするが、なかなか診察までたどり着かない。

僕以外にも何人か集められてしばらく待たされた後、病院スタッフの説明を聞きアンケートを何枚も書いた覚えがある。

アンケートの内容は忘れてしまったが、ものすごく時間を取られた事だけはを覚えている。

出鼻がこうだったもので、最初はこの病院にちょっと嫌悪感を持ってしまった。

ようやく診察になった。

通されたのは頭頸部外科。今の段階ではただの腫瘍なので外科なんだろう。

主治医は紹介状に書いてくれた名誉教授、なわけは無い(笑)

適当に割り振られたであろう医師が主治医であるが、40歳ぐらいのハキハキした頼れる先生だ。

結論的には、またも首の腫瘍を生検するために手術することになった。

主治医は自信家なのか、こんなん簡単にすぐ終わるよと。

ただし、メスを入れるところは新たに出来た腫瘍付近との事。

さっそく入院手続きをし、全身麻酔のための肺活量検査もした。

ここの病院の病室や設備はいたってフツーである。

不満は無いが、以前の病院のような感動も無い。

しかしここの1Fにあるコンビニの品揃えは気に入った。

現在はファミリーマートになっており、品揃えは相応のものしかないが、

当時は聞いたこともないローカルな店で、品揃えが痒いところにも届く気の利いたものだった。

一応、喫茶店も中に入っており、焼き立てのパンを食べることができるが、これは今時フツーか。

手術後、結果をカミさんと2人で聞きに行った。

今度の手術は30分ぐらいで終わったという。

あの自信家の主治医は有言実行だった。

腫瘍そのものをどんなに開いたって意味はないと。リンパ節がどうたらこうたら仰っていたが、とにかく前の主治医とは別格だということは分かった。
(といっても前の主治医は教授という位で、この主治医はただの医師ではあるが)

そして肝心の検査結果は、

陽性」つまり、がんということだ。

覚悟はしていたが、意外と精神的にくるー。(-_-;)

テレビの寸劇とかで見る「あなたはがんです」というあのシーンの当事者に自分がなろうとは。。。

にしても、こんなあっさり判明するとは。

あの大学病院での何か月かの通院や手術はいったい何だったんだ?

このがんセンターに転院したときの嫌悪感は吹っ飛んで、技術の高さにちょっと感心した。

がんの詳細などは別の先生から説明があるので、廊下で待機との事。

廊下でカミさんと待っている間、こういう時はワシ、泣いても良いかな~なんて思いながら、よし泣くぞと思って横を見たらなんと!

先にカミさんが泣き出してしまった。(`_`)ノ゛オイ! 

・・・先越された。

おいおい泣くカミさんを見たら泣く気が失せた。

流石にワシまで泣いたらコイツ、余計に悲しむかもと思い、明るく大丈夫だと逆に慰めるはめになった。ヤレヤレ(;-_-) =3 フゥ

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別室に通された我々は新たな主治医となる先生と会い、がんの詳細と今後の治療法を教えてもらう。

そしてこの主治医(以下、O先生)こそ、この病気を寛解まで導いてくれた命の恩人にして一番の思い出となる先生である。

そしてなんと僕と同い年なのだ。若い!

がんの種類は悪性リンパ腫(別名、非ホジキンリンパ腫)。血液のがんである。

治療方法は抗がん剤治療となる。

がんは大別すると固形がんと血液のがんに分けられる。

固形がんは胃がんのように、腫瘍をメスで切るか放射線を当てて治療する。

血液のがんは造血管細胞のがん化。

細胞単位なので薬物投与(抗がん剤)で治療する。

そして血液のがんは3種類に分けられる。

・白血球のがん(白血病)

・骨髄のがん (骨髄腫)

・リンパ腺のがん (悪性リンパ種)

白血病や骨髄腫は24時間テレビやドラマで観たことある内容だが、僕がそれらと同じ括りの病気になったというのは驚きだ。

さらに、今の僕のがんのステージは3との事だ。

ぼけーっと聞いていたが、ラストステージは4なのでその1つ手前ということを理解した。

んん!? ということは、末期がんの1歩手前? ぞぞーっと身の毛がよだった。

かなり早めの発見で大学病院に通ったのに、のらりくらりしてる間にステージ3。

ちょっと腹も立つが、しかしこの病気はある程度進行しないと発見しにくい特性を持つという。

この段階だから発見できたところもあるということか? にしてもね~、って感じ。

抗がん剤治療に使われる薬剤の説明も受けた。

当時は誰よりも詳しくなったけど、今はもう完全に忘れちゃいました。

覚えているのは抗がん剤は4種類使用したことぐらいかな。

とにかく、がんの正体さえ分かれば自ずと薬剤も治療法も決まる。

今後は、このO先生の科である血液細胞内科へ移ることになる。

治療方針は下記のようになる。

・基本的には外来で抗がん剤投与をする。

・投与は2週間に1回(月2回)火曜日に行い、投与前は採血もセットで行う。

・それを1クールとし、計6クール。約6か月行うということ。

・火曜日の投与のその前週、木、金、土の3回、ノイアップ注を行う。

ノイアップ注とは白血球を増やすための注射である。

抗がん剤をうつと体内の白血球が激減するため、免疫力がなくなり感染症を引き起こす可能性が高くなる

なので事前にノイアップ注をすることで、抗がん剤後に減少した白血球数を少しでも増やして感染症を予防しようというものだ。

それにしても、木、金、土、毎日注射を打ちにこなければならないとは。

土曜は会社が休みだからまだいいとしても、木曜と金曜は完全に想定外のスケジュールだ。

ノイアップ注の所要時間自体は注射を打つだけなので、その前後を含めても5分ぐらいである。

それだけのために、会社方向とは真逆の方向に、家から10km離れたこの病院に来て、そこから反対方向に30km離れた会社に行くのは正直面倒だし、時間的ロスも大きい。

車通勤なので、朝の市街地の混み具合を考えると億劫だ。

しかし、いちいち年休を使っていたらあっという間に無くなってしまう。今後の未知のためにもなるべく年休は温存しておきたい。

仕方ない。朝一にこの病院に寄ってから出勤するしかない。

真ん中の3クール目を終えたら様子見のため、再びPET-CT検査を行うとの事。

といってもPET-CTはこのがんセンターにも無いので、それだけはまたしても別の病院で受けてくれとの事。

抗がん剤は人によって副作用が出たり出なかったり。

出たとしてもどういう症状が出るか分からないので、1~2回は入院での抗がん剤で様子見をしたほうが良いとの事。

何かあれば病院ならすぐ対処できるし安心だ。

方向性は決まったがすぐに病室の引っ越しはできない。

血液細胞内科の病室の準備が整わないからだ。

どのみち生検手術を終えたばかりで抜糸すら終えてないし。

しばらくはこの病室で過ごすことになる。

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