悪性リンパ腫戦記 その1 ~謎の首の腫れ

悪性リンパ腫戦記 その1 ~謎の首の腫れ

僕を傍から見たら普通に健康そうな中年に見えますが、実は昔、ガンと戦ってました。

似たような境遇の方達に少しでも参考になればと思い、当時の記憶を思い出し書き綴った忘備録です。

2006年6月(33歳)

ある時、鏡を見た自分の首筋に3cmほどの腫れを見つける。

それは触っても痛くなく、ただただ腫れてるだけのもの。

服を着れば襟で隠れることもあり、あまり気にしてなかった。

なんだか体が痒い。上半身、特に背中が全体的に痒い。

毎日風呂入っているのに・・・何かのアレルギーだろうか?

アレルギーに悩んだことなど一度も無かったので、ちょっと掴みどころがなかった。

数日経っても首の腫れと痒みは一向になくなる気配が無い。

ネットで軽く調べてみると、意外な検索結果に目がとまる

がん

ふーん、というレベルで軽く流していたが、カミさんや周囲に急き立てられ病院で調べることに。

まずは近くの開業医へ。

触診とMRIを撮ったが不明とのこと。紹介状をもらい大学病院へ行くことに。

家からちょっと遠い病院だが全国的に有名な病院だし、看護婦も美人揃いとよく聞くので行く気満々になる。

2006年7月

大学病院の耳鼻咽喉科に通うことになった。

主治医はその科の教授が就いてくれた。

この腫れはリンパ腫ということは分かったが、問題は悪性か良性か。

もし悪性だとしたらどういう類のものなのか、詳細を知る必要がある。

悪性リンパ腫にもいろいろあるようで、当然、薬もそれに応じたものをチョイスしなければならないからだ。

それを調べるためにも悪い細胞を採取して調べる必要がある。

よって、局部への穿刺による細胞診検査が行われた。が、結果は良性。
とりあえずホッとはするが、この腫れの原因が分からないので前に進めない。

ここでPET-CTというものがあることを知る。

これは全身の中からがんの巣窟を一発で発見できるという超優れた機械なのだ。CT検査のハイグレード版と思えば良いだろう。

今はどうだか分からないが、当時はこの機械を導入している病院は愛知県内では5か所しかない。それだけ超高級マシンなのでこの大病病院でもなかなか買えないらしい。

主治医は、

~PET-CTしても何にも出ないと思うよ。どうしてもしたいならPET-CTを導入している病院が豊田市にある。

紹介状を書いてあげるので、それを持って行けば保険が効くよ~ とのこと。

保険が効いて3万円ぐらいかかる。・・・高いっす。

高い金払って無駄な結果になるかもしれないが、それで安心が買えるならまあいいかと思い、会社は年休使って、PET-CTのあるその病院へ行き検査をした。

何日かしてPET-CTの検査結果が主治医に届いたので報告を聞いた。

首のところもそうだが、いろんなところに僅かに陽性反応が現れているらしい。

がびーん!

おい主治医、たぶん何にも出ないって言ってたよな??と思いながら主治医の顔を見ると、

主治医もあれ?って感じだった。(汗)

ただ、リンパ節の部分はがんでなくても特性上、陽性反応になるらしい。

・・・なんだそりゃ。結局どっちなんだ? 3万円もフンパツしたんだからもちっとはっきりしてくれよ。

しかし、リンパ節以外のところでも、僅かに陽性反応が出たのは間違いないので検査は続行することになった。月1ペースでしばらく通院だ。

朝一で通院して穿刺し終えたら出社。病院は会社とは別方向にあるので面倒なことだ。

カミさんは心配らしく毎回付き添いしてくれる。別々の車で一緒に病院へ行き、終えたら病院で解散です。

何度検査しても不明な結果が続く。

余談だがこの期間、寝ても覚めてもやたら肛門が痒い時期がありました。

なので、ついでにこの大学病院の消化器外科で診てもらうことに。

肛門がただれているとの診断をいただき、渡された薬を塗布したら痒みがおさまった。(この数年後、コイツは痔へと進化し大戦になる)

2006年9月

変化が現れた。

腫瘍のすぐ近くに2つ目の腫瘍が出来ていたのである。

大きさは1つ目よりもやや小さいが、それにしてもいつの間に出来たのだ?

しょっちゅう鏡で首筋は見ていたはずなのに。。。

よって、新たにできた腫瘍にも細胞診検査をすることに。

これで何か分かるかもと期待したが結果はまたも不明。

そういえば、体の痒みはいつの間にか消えていた。

なぜかは分からない。特に何かをしたわけでもない。

体の痒みは悪性リンパ種の兆候の可能性があるらしいが、

今思えば、ある程度がんが進行したから消えたのかなとも思う。

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2006年10月

主治医から1つ提案をいただいた。

手術で首すじを開いてそこの細胞を直接拾うのはどうかと。

要するに生検手術です。

穿刺による細胞採取ではラチがあかないためである。

確かに一気に解決するかもしれない方法ではあるが、手術は全身麻酔で行うため、入院期間が2週間必要とのこと。長期入院のため即答はできない。

日程は会社や仕事、家庭の都合も考慮せねばならない。

考慮した結果、主治医のその案を受ける事にした。

入院期間は会社の年休をオンパレードに使用しなければならない。

2006年11月

入院生活が始まった。

入院と手術、僕の人生で初めての体験である。

そうやって考えれば恵まれていたんだなと思う。

ちなみに看護婦は可愛い子も多いが、それ以上に病院の設備が近代的で清潔なことにインパクトを受けた。

手術は全身麻酔なので、寝てる間に全て終わるから楽だ。

麻酔がある時代でよかった。

しかし、全身麻酔をするには肺活量の検査が必要だ。

測定機器に息を目一杯吹き込むのだが、これが結構しんどかった記憶がある。

年寄はこれをよく通過できるもんだと感心する。

そして手術は3時間に及んだらしい。

自分は寝てるだけなので時間の感覚は無い。

待合室で待っていたカミさんは予定より長い手術に気をもんだという。

全身麻酔は思いのほか体力を消耗する。術後は丸一日寝ていた。

その翌日、手術の結果の説明を僕とカミさんと義母の3人で聞いた。

結果は上手くいかなかったとの事。

ん?ここでもう一度おさらいしよう。

今回の手術の目的は首の腫れをメスで開いて、腫れの元の細胞を摂取するのが目的だ。

手術は困難を極めたらしい。

腫れは思ったよりずいぶん奥であり、浅いところは摂取したが、奥を摂取するには神経やら血管やらを掻き分けてやらねばならない。

トライしようとしたらしいが、それは患者へのリスクが大きいので何もせず閉じたとのこと。

摂取した細胞も検査したけど特に何も分からず。

・・・ワシはいったい何のために・・・(;_;)

何の対策も無いまま退院した。

何か方法を考えねば。。。

関連記事

悪性リンパ腫戦記 その2~セカンドオピニオン

ちなみに今回手術した痕です。

この赤く囲ってあるところに手術痕があるのが分かるだろうか?
もう10年ぐらい経つので痕は薄くなってしまいましたが。。。


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