映画「ロッキー」シリーズの中で僕の記憶に一番残っているのがこれだ。

「ロッキー4 炎の友情」

僕が中学2年ぐらいの頃に日本で上映していたもので、これを見て感動した人は大勢いるであろう。

一昨年の暮れに「クリード チャンプを継ぐ男」の公開を知って、久しぶりに「ロッキー」が観たいと思いながらも、なかなかレンタルする機会が無く月日が流れたわけですが、最近ようやく借りることができたのであった。

どちらかというと「ロッキー4」が一番観たいものではあったが、どうせならシリーズ全部一気に借りて1から観てしまおうと思い、実行しました。



「ロッキー1」
「ロッキー2」
「ロッキー3」
「ロッキー4 炎の友情」
「ロッキー5 最後のドラマ」
「ロッキー・ザ・ファイナル」
「クリード チャンプを継ぐ男」

全7作です。(注・これらは個人的な目的以外で使用することはありません。)

「ロッキー5」以降は観た事がなかったので、今回、全て観る事ができてちょっとした達成感があります。

シリーズを簡単に要約すると、

「ロッキー4」まではロッキーが現役のボクサーとして活躍した半生です。

「ロッキー5」は引退して弟子の育成に努めたが、反旗を翻したその弟子とストリートファイトでロッキーが勝利してヤジ馬どもに賞賛されるという?なんか路線が狂ったストーリーです。(汗)

「ロッキー・ザ・ファイナル」は引退したロッキーが復帰してリングに立ち、現チャンピオンと戦い敗北するものの、その健闘ぶりに観客から賞賛を浴びながらリングを去るというストーリー。

ですが、この時ロッキーは60近い年齢。普通に考えたら瞬殺されるだろうに。(汗)

「クリード チャンプを継ぐ男」は、「ロッキー4」で死んだ元チャンピオン、アポロ・クリードの息子がロッキーに弟子入りして、現チャンピオンと対戦して敗北するが名勝負だったため賞賛を浴びるというストーリー。

簡単に内容を書かせていただきましたが、全シリーズを観てもやはりロッキー1~4までが面白いです。

そしてやはり「ロッキー4」が一番面白い。

何度倒されても立ち向かうロッキーの強い信念とその姿。

そして、ロッキーがドラゴを倒した瞬間も感動ですが、その時のアナウンサーのセリフが相乗効果を上げてます。

「ロッキー、不可能を可能にしました!」 感動を倍にしたセリフです。

この歳になっても感動する作品、感動する場面というのは若い頃と変わらなかったです。

いや、映画「ロッキー」とは年齢や世代を超えて共通の感動を与えてくれる映画かもしれません。

この歳になって観ると、あの頃には感じなかった面白さや、今だからレアと思えるシーンもたくさんあります。

例えば、
・「ロッキー1」は古い映画ゆえにカメラワークが固定的。定点カメラのように全然動きはないが、それはそれで趣きがあったりする。
あと、エイドリアンとの恋愛距離の縮まり方がいわゆる「古き良き時代」という感じが出てて、これも趣きがあって逆に新鮮さを感じる。
アポロ・クリード役のカール・ウェザースは映画「プレデター」でシュワちゃんと共演していたことを思い出す。

・「ロッキー3」ではミスターTが宿敵として出演しているが、「特攻野郎Aチーム」を思い出し、この映画も好きだったなーと、懐かしさにふけってしまった。
さらにハルク・ホーガンまで出演しているので、そういえば「キン肉マン」で出てた敵キャラにネプチューンマンというのがいたが、ハルク・ホーガンがモデルだったような?とか。
・「ロッキー4」では俳優の名前は知らないけどゴルバチョフ大統領を演じていて、ああ時代だなーと。
それと、この時のスタローンの筋肉が凄すぎる!まさしく鋼のような体に羨ましいと思いました。

映画の中でジェームス・ブラウン本人が出演しているのもそうだが、サントラにサバイバーを起用するなど、今見てもイケてるなーと感じます。

このサバイバーのアイ・オブ・ザ・タイガーを聴くと何をするわけでもないのに血が勝手に騒ぐのは男の性でしょうか。

敵役ドラゴを演じたドルフ・ラングレンはこの映画がきっかけで有名になり、映画「エクスペンダブルズ」でもスタローンと共演してたなと。

「ロッキー」に限ったことではありませんが、若い頃観た映画をこの歳で再び観ると癒されるというか、心が若返ります。

仕事、家庭、育児、お金など、若かったあの頃は何も背負ってなかった。

知らず知らずのうちにそういう責任を背負っている自分がいて、それが当たり前と思う反面、ストレスが溜まりやすく、心が狭くなっていた自分に「昔観た映画を観る」たったこれだけで若かったあの頃に戻れます。

気持ちが穏やかになり心の健康にも繋がります。